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健康局 レジオネラ対策マニュアル改訂に対する完オゾ対応

2016/09/09

平成27年3月31日付で健康局からレジオネラ対策マニュアル改訂がありました。

健康局マニュアル変更
◆「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について(平成27年3月31日)【厚生労働省健康局生活衛生課】8P 改定案 2)(1)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000085123.pdf

公衆浴場の浴槽水殺菌方法については

 改訂前:温泉の泉質等のため、塩素消毒ができない場合には、オゾン殺菌または紫外線殺菌により消毒を行うこと。この場 合、温泉の泉質等に影響を与えない範囲で、塩素消毒を併用することが望ましいこと。

 改訂後:塩素系薬剤が使用できる浴槽水であっても、併せて適切な衛生措置を行うのであれば、塩素系薬剤以外の消毒方法を使用できること。

とあり、改訂前は塩素殺菌を前提としていましたが、改定後はオゾン殺菌も選択されやすい内容になってきています。

完オゾは塩素の10倍以上の殺菌力,水質浄化力がありますが、塩素系薬剤と性質が異なるため、オゾンの性質にあった運用が不可欠です。

平成18年にあった事例ですが、完オゾ導入施設の浴槽よりレジオネラ菌が検出され、新聞に掲載されました。

記事によると、水質検査のため浴槽水を採水したのは月曜日 ろ過運転開始後40分で、前日が日曜で完オゾの運転休止日でした。

前日はオゾン殺菌が行われておらず、オゾンには残留性がないため浴槽水には当然菌が存在しています。採水のタイミングも、循環ろ過運転開始から1時間もたっておらず、浴槽水全部を殺菌するには不十分です。

完オゾ運用マニュアルでは、入浴はろ過運転開始後 2時間以降と定めており、実際その後の検査ではろ過運転開始後 2時間半で採水し菌検出は有りませんでした。

優れた能力を持ち、環境にも優しくメリットも多い完オゾシステムですが、オゾンの特性に合わせた運用を行わなければ、十分能力を発揮できません。

そのため、完オゾ運用マニュアルに従った運用を完オゾご利用者 様にはお願いしています。

 完オゾマニュアル順守の重要性について
 http://kanozo.jp/h28.9.9kanozomanual-konkyo.pdf