本年の、東日本大震災の未曾有の災害は、北海道の福祉施設管理に措いても災害時の緊急対策の備えと共に日頃の電気・水道等の光熱費の削減は不可欠で、特に寒冷地の入浴衛生管理は、大変重要です。
当施設は平成9年から深川市のディサービス事業をおこなっており、毎日30人が月20日<年間約7200人>が入浴をおこなっています。
深川市ディサービス開始当初は、塩素ろ過機器を使用してましたが、浴槽感染防止と長期換水によるラニンニングコスト削減の為、平成21年2月(財)中央競馬馬主社会福祉財団の助成事業【完全オゾン処理浄化装置整備事業】の支援を賜り、既設の塩素ろ過機器へ完オゾ殺菌『セラゾン・ミニ』を導入しました。
さらに、浴槽感染防止モデルとして、平成22年8月水位計の滞留防止の完オゾライン循環改修工事「滞留パスシステム」を行い、本年8月迄の約1年間で約7,200名利用者が『順番が最後でも水が濁らなく、きれいなお湯に浸かれる』と飲料水レベルの入浴を楽しんで貰っていましす。
また、塩素ろ過機器へ完オゾ「セラゾン・ミニ」導入前後の水道・油等光熱費の比較は、導入当初1週間に1回の換水を毎月1回では、水道料金(1/20)油代(A重油1/3)になり、2ヶ月に1回では、水道料金(1/30)、(A重油1/5)の大幅削減となります。
此れまで、オゾンは危険と云うオメージが有りましたが、完オゾは余剰オゾンを酸素に処理して、安全に稼動出来る事が実証され、環境に優しいシステムですので、此れからの社会福祉施設の浴槽ろして大いに期待しています。
尚、平成9年導入の塩素ろ過機器も平成21年セラゾン・ミニ完オゾ改修により、今般、フジキコーろ過機器の五方弁交換にて耐用年数が大幅に伸びることとなり、浴槽感染防止に合わせ、システム全体のリニュアールの推進を行います。
(深川市ディサービスセンター清祥園総合施設長 坂本政之) |
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水機器担当 東出大樹 |
機械室風景 |
水位計滞留パスシステム クリックで拡大画像をご覧頂けます |
フジキコー五方弁リニューアル
既設のフジキコー性塩素用ろ過器五方弁のリニューアル工事により、セラゾン・ミニに合わせ耐用年数を大幅に延長しました。 |
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